––––　導入の経緯を教えてください。

2018年頃、事業の拡大に伴い、さまざまなライフスタイルを持った従業員が仲間に加わりました。「地元で働き続けたい」「ワークライフバランスを大切にしたい」など、仕事や会社に対する価値観も多様化し、その中で「健康や安心を大切にする組織づくり」が会社としての大きなテーマとなっていきました。
 

もともと当社は、大型家電や家具などを扱う業務も多いことから、物理的なトラブルが発生するリスクが比較的高い業種です。そのため、まだ法律上、産業医を置くべき人数に達している事業所はありませんでしたが、いざという時のために産業医の設置も考え始めていました。
 

そんな時、first callのサービスを知り、導入しました。導入の決め手は、産業医を選任できるだけではなく、「オンライン医療相談」がセットになっている点でした。健康に関する不安や悩みを簡単に相談できる仕組みを整えておくことは、当時テーマだった「健康や安心を大切にする組織づくり」に大きく寄与するだろうと感じたんです。

 

––––　導入後のご感想をお聞かせください。　

　着任いただいた産業医の先生が、思った以上に当社、また当社従業員に寄り添ってくださっており、助かっています。また、オンラインで気軽に面談ができる点も、全国に拠点がある当社にとっては欠かせません。

　当社の場合、「オンライン産業医面談」を主に休職・復職する社員の長期的なケアに活用しています。復職後の定期的な面談を通して、産業医に当該従業員の状態を把握してもらい、どれくらいのペースで仕事を任せていくべきか、アドバイスをもらっています。従業員にとっても、継続的に産業医とコミュニケーションをとれることは安心につながっているようです。

　当社は全国に拠点があり、勤務形態も多様なのですが、現在の先生には各拠点をできるだけ見ていただき、各職場の状態を把握いただいています。またコロナ禍では、社内ガイドラインの確認などでも相談に乗っていただき、大変助かりました。

　また、「社員の安心につながれば」と思って導入したオンライン医療相談も、毎月コンスタントに利用されている状態です。ちょっとした不安や、病院に行くほどでもない相談の受け皿として、うまく機能しているようです。

 

––––　今後の展望について教えてください。

　現在当社は、事業拡大の先の新たなフェーズに突入しています。さまざまな事業を展開する中で、人材の配置転換ができるようになってきており、今後は従業員の適性や状態に合わせ、事業部の枠を超えた人事異動も活発化していく見込みです。

　新たな環境に飛び込むことは、社員にとってプラスにもマイナスにも影響があるでしょう。その際のサポートは、人事の役割です。産業医やオンライン医療相談をうまく活用しつつ、適切な判断やサポートで社員を支え、会社としてさらなる成長を目指していきたいです。